Interview03

現場代理人

動かす予算は“億”単位。
利益・品質の責任を
背負うやりがいがある。

間中 利彦

2007年新卒入社
住環境デザイン学科卒

入社後はオフィスビルや大型商業施設、ステーションなど、大規模案件の施工管理担当として給排水衛生設備全般の新築・改修工事を経験し、2019年から初めて現場代理人として市街地再開発事業にかかるオフィスビル新築プロジェクトを手掛ける。

仕事内容

請け負った給排水衛生設備工事の
現場代理人(総責任者)

私は現在、地下4階・地上42階・延床面積200,541.72㎡のオフィスビル新築プロジェクトにて、給排水衛生設備や消火設備、都市ガスの工事に携わっています。当社は13人の施工管理担当者が現場に入り、私は全体の統括を行う現場代理人を任されています。
主な業務は現場全体の運営管理です。ゼネコン・設計事務所と工事内容を共有し、工事を期間内に完了させるための工程管理及びその品質管理、工事にかかる予算(原価)管理、現場の安全を確保するための安全管理などを行っています。

やりがい

自分のかじ取りひとつで、
収益・品質に大きな差が

現場代理人として感じているやりがいのひとつは、数十億円にも及ぶ工事予算を預かり、収益アップと品質確保の観点から自ら考えて行動に移せるところ。私自身、長期スパンの計画が必要になる新築工事の予算(原価)管理は初めてなので、現場代理人として成長する上でも貴重な経験を積むことができています。
資材の発注は、少しのロスが収益を大きく左右します。例えば4mで足りる配管部材を5mで見積もってしまうと、全体の1万mでは2000m分ものロスにつながり、金額にして数千万円の損失が生まれてしまうのです。さらには工程管理にかかる人件費も収益に関係してくることから、現場代理人を任されるようになって業務効率やお金に対する意識を強く持てるようになりました。

仕事へのこだわり

メンバー教育に力を入れ、
現場力のさらなるボトムアップを

業務効率の改善も原価ロスの削減も、現場代理人の私だけが意識していても現場は変わりません。例えば週1回の定例ミーティングでは、作業の工程管理の話のみならず、資材や労務にかかるお金についても、協力業者・職人とやりとりすることのあるメンバーに話すようにしています。
現場代理人を任される前は、「自分でやった方が早い」「自分の担当パートができていればいい」という意識が正直ありましたが、今では「いかにメンバーに成長してもらうか?」という意識が強くなっています。だから日々の教育を通じて、メンバーがゼネコンや協力業者・職人に自ら主体的に意見を伝えている光景を見ると大変うれしく思います。

今後の目標

一流の技術を標準化し、
次の世代に伝えるのが今後のテーマ

100年以上の歴史をもつ当社には、給排水衛生設備工事では業界トップクラスの実績があります。私も大手ゼネコンのお客様から、これまで何度も「やっぱりこの分野は西原だよね」という評価の言葉をいただきました。
ただ豊富な実績がある一方で、これから取り組むべき課題も感じています。それは現状、個々の経験に依存している技術を「会社のもの」として標準化し、現場代理人を目指す若い人たちに伝えることです。また現場の業務にロボットやカメラなどの新しい技術を積極的に取り込むことで、業務効率・品質はさらに高まるはず。当社の現場代理人の中でも年齢が若い自分の強みを活かし、今にあったやり方を形にしていきたいです。

学生の皆さんへのメッセージ

当社は経営層と現場の距離がとても近く、建設的な意見・アイデアは柔軟に受け入れられる風通しの良さがあります。例えば現場から「〇〇の書類を管理する作業で余計な人手が増えている」と伝えたところ、作業負荷を軽減するシステムを導入してくれたことがありました。歴史は長い会社ですが、決して旧態依然とした凝り固まったカルチャーはありません。現場の声に耳を傾け、変えるべき部分は柔軟に変える姿勢がある会社です。